Flamenco 2008
― テレサ林の世界 Vol.XV ―
 
グラナダ1492年
 
「1492年、イサベル女王軍はモーロ人最後の拠点グラナダを奪還し、スペイン統一を成し遂げた。」

  

Photo    きゅりあん 小ホール

7月7日(月)
19:00  開演 (18:30  開場)


料金:指定 ¥7,000  自由:¥5,000




            −プログラム−

T部
  「グラナダ1492年」 テレサ林創作ソロ
音楽:中林淳眞作曲「グラナダ1492年」
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:モレノ・トローバ
ギター独奏:中林淳眞
カスタネット:テレサ林
(上演はテープを使用します)

第U部
フラメンコの饗宴
舞踊:テレサ林、箆津弘順
ギター:住田政男
カンテ:クーロ・バルデペーニャ、エンリケ坂井
  

★創作ノート 「宇宙との対話III」 テレサ林

 私が初めて『グラナダ1492年』を耳にしたのは30年前。
 曲にも圧倒されたが、テーマがあまりにも壮大で、振付したいという気持ちはおこらなかった。

 時は過ぎ、『浮舟(源氏物語)』『焔 ほむら(源氏物語)』『小原御幸(平家物語)』『夕鶴(日本昔ばなし)』 等の創作を経て、昨年あたりから、この曲を踊りたいという気持ちが大きくふくらみ、今年の立春過ぎから振付を始め、 春分の頃にはほぼ形になった。
宇宙のエネルギーを授けられ、力強いギターの演奏に背中を押されて出来たのだと思う。

 この曲の私なりのテーマは、<大地への愛> <祖国の栄光と誇り>。

 曲の冒頭(及びギターのカデンツァ)は、グラナダの民謡「グラナディーナス」のひびきをモチーフに演奏され、 抒情的な管弦楽曲を経て、最大のヤマ場「ボレロ」に入る。
 アクセントのとり方などゲルマン系ミュージシャンにはおそらく真似の出来ないスペイン色を見事に表現した 作曲・奏法はスペイン音楽に造詣の深い、中林淳眞氏の代表作中の傑作に違いない。

 折しも、この原稿を書く頃、チベット問題がふき上がった。
思想・宗教など魂の世界は、施政者の都合で統一できるものではないと、500余年前、800年前続いた イスラム勢力下に於けるスペインの人達の想いに心を馳せた。
歴史の大きなうねりは、人間の手の及ばない大宇宙の支配にあると、強く感じている。


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